国民が知らない東大入試の真実

文系の東大受験生に役立てればいいなと、情報を置いておきます。

東大英語 1B

「段落整序」「文切除」「文挿入」「タイトル選択」「複数文補充」など問題が多岐にわたります。
総じていえるのは、段落ごとの大意、話の展開を掴みながら読んでいくことが大切だということです。各設問のちょっとしたコツだけを書いておきます。

1. 段落整序
王道的設問。設問のインパクトが強いので圧倒されがちですが、まず埋めるべき段落の前後のつながりを読んで、対象の段落をゆっくり読み込んでいくことが大事です。
ヒントになるのは、接続詞、定冠詞、代名詞。もちろん人名も。別解が許容されないようにこうしたヒントは段落のあちこちに鏤められています。ヒントが全て、coherenceを保ちながら一直線上に繋がる時、答えは自ずから明らかになるものです。
まだ不要な段落が選択肢に含まれている場合もありますが、不要なものは文章の大筋から明らかに異なることをいっていることが多く、案外すぐに分かります。直感を信じて推論していくとうまく答えにたどり着けることが多いです。


2. タイトル選択
適切な題名を選ぶ問題です。まあ、そんなに苦労しないです。作者の気持ちになって、この文章にタイトルをつけるとしたらどうしようということを考えるだけです。文学的な才能はいらないですが。
間違ってるのは、「そんなん本文で言っとらんやん」「それはいくらなんでも言い過ぎやろ」「それ抽象的すぎてわからへん」「そんな細かいことタイトルにするんか」みたいにして削れていきます。


3. 文切除
「段落の要旨ともっとも関係の薄いものを取り除く」「切除しても差し障りのないものを取り除く」の2パターンがあります。
後者はもう一つずつ除いて段落を読んでしまった方が早い気がします。接続詞とかに注目すれば、候補は最初から絞れるはずです。
前者は段落の要旨を先に頭の中でまとめてから、それに反するものを選ぶ感じ。段落の方向性と真逆のことを言っている場合と、まったく関係ない事例を挙げている場合の二通り。


4. 文挿入
入れるやつです。正直、(a)-(e)の5つしか入れるべき候補がないので、1つずつ検証していくのが吉です。というか間違ってるところに挿しこんだらそれはそれで明らかに文脈がおかしくなるわけだし、十分に時間があれば間違えようがないかなあと思います。


5. 複数文補充
2013から続いている傾向です。苦手なのであまり書けることがありません。何が難しいかというと、意図的なのかは分かりませんが埋めるべき文にほとんど指示語や接続詞が登場しないこと。機械的な解き方は通用しないので、ほぼ文脈から類推する必要があります。幸いなことに部分点が稼ぎやすい設問(段落整序と違って1つを間違えても総崩れにはならない)なので、分かるところから埋めていってどうしてもダメなところは適当に埋めて先に進む、みたいなのが吉でしょうか。