国民が知らない東大入試の真実

文系の東大受験生に役立てればいいなと、情報を置いておきます。

一年間の受験生活

大して参考にはならないと思います。読み物として楽しんでもらえれば幸いです。


4・5月
学校行事のために何もやらなかった。

6月
あまり受験勉強に身が入らない。数学などをやっていたが、ほとんど勉強していないに等しい。

7月
センター倫政の勉強と日本史の二次の勉強をひたすらやっていた。自習室などを有効に使って、かなり勉強をしていた(気がする)

8月
夏休みだったけどあまり勉強をしなかった。強いて言えば数学をたくさんやったが、あまり伸びなかった。講習類は一切取らない。
成績が悪いことへの劣等感から精神がかなり荒んでいた。だいたい受験範囲の勉強が終わり、学習に新鮮味がなくなってしまったのも辛かった。
夏の終わりの方でセンター倫政の対策を一気に終わらせる。夏休みの成果は倫政が終わったことくらい。

9月
夏の模試が両方A判定で、意外と受験生がよわいことを知る。実際は、駿台は運良く数学満点が出て、河合は国語がたまたま良かっただけ。
どうせ受かるだろうという甘い読みで大して受験勉強をやらなかった時期。世界史が弱かったので重点的に勉強を進めた。

10月
センター対策や二次対策を囓るようにやってたせいでどれも大して成績は伸びなかった。何も印象がない一ヶ月だった(バランスよく勉強をやっていたのかもしれない)
有り体に言えば「中弛み」の時期。時間があっという間に過ぎる。

11月
ふたたびスランプ。何もかもできないし、模試も惰性で受けた。遅れていた世界史と日本史を一気に進めた。でも日本史はあんまり進まなかったかも。
異常にできない時って何でできないのか自分でも分からないもので、とても苦しかった。上手いリフレッシュとかはなかったなあ。惰性でやっていたビートマニアが少し上達したので、それがちょっと生活の癒やしにはなっていたけど。

12月
模試が両方A判定で返却。成績は底辺だったけど、スランプ中にこの成績ならマシかという認識。高い成績を目指さず、ボーダーでも受かればいいと考えて気持ちを安らかにする。
日本史の知識が足りてないので、とにかく日本史をやる。あと世界史の過去問を40年分ほどやる(もちろん論述などは書く内容のメモだけで実際に600字書くことはしない)
12月中ごろのセンタープレテストで酷い点数を出してしまい、センターへの危機感が高まる。12月下旬から、年内に夏休みにやった倫政の問題集と新しく買った短期攻略を1周する。生物は年明けからと心の中で決める。センター対策の一方で、日本史と英語の過去問の復習を進めた。

1月・2月
1月はセンター対策。さすがに二次対策を行う余力はなくなった。学校と塾がなかったので捗った。毎日国語以外の各教科を数年ずつ。演習に時間が取られないので、予想以上に捗る。二次にそこそこ余裕で受かる実力のある人なら、年明けからでもセンター対策は十分だと思う。センター本番はまあまあの成績。悪かった国語は1月に過去問を2年分しかやらなかったので、こんなもんだろうと。
センター後は二次型演習重視。こちらはセンターと違って時間を喰うので、なかなか進まず苛立ちを感じた。1月下旬東大模試・2月上旬プレテスト(東進、河合)が280,270という成績なので安心。
センターで倫政をやっていたために日本史がヤバいことを2月になって自覚し、2月下旬にはめちゃくちゃ勉強する(1日5時間以上)
あとはひたすら演習。世界史は実際に書くことはしないでポイントだけをメモして演習したから捗った。最後一週間は数学英語は毎日1セット。古文は2年分、漢文は0年分。


まとめ

・模試の採点はいい加減だけど、ぜんぶA判定をとってる人は自分を含めて周りでもほぼ全て受かっていました。受験勉強における実力の一つの指標としては有効だと思います。
・また裏を返せば、A判定が安定していればだいたい受かるので、受かるだけで良いという人は過度に気に病むことはないと思います。自分も、8月の模試では「これしか出来てないのにA判定って、もしかしてA判定から8割も受かんないんじゃないか」と不安になりましたが、周囲の人間を見る限りそれは杞憂だったようです(頻繁に冊子掲載されていた同校の同級生は全員合格でした)。「どんなに成績が良くても落ちることはある」といって脅す人々がいますが、まぐれでいい成績を出したというのでないのならば気にしないほうが良いです。そもそも毎回A判定を取るような人間は、いい成績が出たからといって油断する種の人間じゃないです。この種の言説は受験生に無用な心配を与えるだけで、まったく迷惑なものです。
・受験勉強も佳境に入ると、ぐんと実力が伸びるという実感が沸かなくなり、ただ現状の能力を維持するために長い勉強時間を割くつらい時間が訪れます。こういう時には、いくら努力しても点数が見込めないといって勉強を投げ出したくなるものですが、自分の能力に高い維持費を時間として投資しているのだとおもって、艱難を受け入れましょう。どうせ、1年程度の経験なんですから。
・1月や2月には睡眠をたくさん採りましょう。過剰な努力は無用なストレスを招き、本番でのパフォーマンスにおいて努力と精神状態が相殺されてしまう危険性もあります。追い込みは大事ですが、自分の能力や性格と相談して無理のない計画を作るのが良いです。でも始めから妥協するのは良くないです。「無理をしない」ことと「進んで楽をする」ことは別物です。
・人間関係には配慮した方がいいです。受験期はみんなセンシティブになっているので、思わぬ一言が相手を傷つけることがあります。周りに能力に比してプライドの高い人間が多いと尚更。まあ、こういう時にこそ本音で話せる相手が本当に信頼できる友人、ってことかもしれないです。



受験は人それぞれの向き合い方があると思うので、あくまで一人の受験生のエピソード、一人の人間の考えとして参考にしてもらえれば良いかなという感じです。
とにかく、いろいろなことを思い悩み過ぎないことです。所詮は「手続き」。