国民が知らない東大入試の真実

文系の東大受験生に役立てればいいなと、情報を置いておきます。

東大英語 1A

要約問題。一言でいうと難しいです。自分も苦手だったので大して書けることはないですが。

まあ、意識していたのは「一通り読んで、この内容を制限字数内で大学教授に伝えるとしたらどうするか」ということです。採点基準がないので迂闊なことはいえませんが、単に文章の部分部分を継ぎ接ぎしたような解答に高得点が与えられるとは到底考えられません。
ときどき、部分点を狙いにいこうという魂胆で文章のある部分だけを抜き書きする人がいますが、それって「要約しろ」って要求に答えてないから0点でも文句はいえないし。
あと、文章のまとめの数文を削り削り直訳したような解答を作る人もいますが、それくらい簡単に採点者に見破られてしまうだろうし。

現代文とかで、文章の表現を借りてまとめるのがオーソドックスな解法となっているからでしょうか。やたらと文章の表現を無理やり引用しようとする人がいます。英語から英語に要約するなら分かりますが、英語から日本語に要約するんだから上手くいく場合の方が少ないです。「英語の表現→日本語に直す」という字面に執着した解き方を捨てて、「英語の表現→頭の中でイメージを作る→それを日本語で説明する」というステップを踏んだ方が洗練された解答になる気がするのです。言葉で表現される以前の概念をとらえないと。

ただ予備校の模試だと、解答を要素に完全に分解して部分点を与える採点を取っているので、適当な解答でも意外に得点がついてしまうものです。問題も単純な物が多くてあまり参考にならないでしょう。(これは、採点を分担する都合上予備校は採点基準をはっきりさせる必要があるため、無難な問題を出さざるをえないという点で仕方ないことでもあります)

偉そうなことを色々書きましたが、本番の採点はブラックボックスなので気に病んでもどうしようもない。和訳された文章にも目を通しながら時間無制限で解いてみて作り上げた最大限の解答を、試験時間内で作れるようになれば、それで十分なんじゃないかなあと思います。

一言でまとめると、「アバウトに解く」。東大入試全体にいえることかもしれませんが。